老人の性

南伊豆 はやざき桜
画像人間の性行動には特徴的な3つの要素があるという。
1つは生殖のための性であり、赤ちゃんを作るため、子孫繁栄のための性であり、老境に在るものは盛りを過ぎている。もう一つは連帯の性、即ち家族生活あるいは夫婦だけの生活であって心の絆(communication)としての性である。3つ目は快楽の性であり性の歓びのことであり、人間だけが持っているのではないかと言われています。
現代の生活では男女差はなくてはなりません。誕生後に、意外と小さい頃から男らしく、あるいは女らしく振舞うようになり、性別意識を持つようになります。成長するにつれて社会的文化的な影響が加わり、いっそう性別を意識した行動をするようになります。男性は一般的に思春期に快楽の性に目覚め、結婚して生殖の性を経験して、やがて連帯の性が主要な生活の要素となり、子離れとともに老化が始まり性とは疎遠になるのが一般的であるようです。このように俯瞰してみると性別意識があるから思考的にも肉体的についても人生の時間の多くを費やして、人生に輝きをもたらしているともいえます。別の見方をすれば老化が始まる年齢になっても若い頃よりの生活の本音は変えるべきものではないし、性別意識は人生の楽しみとして維持しておきたいものです。

老化が進むと連帯の性は諦める人が多いようですが、体のさまざまな機能や障害との関係を探ったところ、個人の性管理は体に良いようです。性行為を多くしている人の方が長寿であったり、心筋梗塞や血管障害になりづらかったり、心も健康に保たれ、うつや統合失調症になりにくく、肥満、ホルモンも性機能の改善により良い方向に保たれるといった研究報告もあるようです。男女ともに老年期になっても性欲は枯れないと言われていますが、男性が求める性と女性が求める性とでは開きがあるようになります。具体的には、男性は若い頃からの習慣で何らかの性行為を求めるのに対して女性は精神的なつながりを求めるようなので、相手の立場を理解して愛情をもって接し、お互いの加齢による生理的変化に配慮する必要があるようです。

老化が進む肉体については、どうしてもドライオーガズムについて理解しなければならないようです。性の老化については、若い人ならともかく歳とってから触れるべきではない禁断の事柄ではないかというためらいもあるだろう。確かにあまり人に語るべき事柄ではないだろうが、長年の経験から老人にも性生活が必要であると思っています。性を楽しむには、老化が進んでいる肉体を如何にドライオーガズムに導くかが修行になります。これで老後の人生においては性の楽しみが生活の中にとりいれられなかったら、どれほど無味乾燥な老後になったかと思うと、元気で過ごし肉体を保つことが精神高揚にもなり残る人生にやる気を引き出していると思っています。

孤独の性を嗜むにはいくつかの方法があるようです。
インドのヨーガに発するタントラ
中国の道教に発する房中術
仙人にまつわる回想術
いずれもその域に達するまでの修行は困難を極めるようですが、性気を体の中に循環し、体調を極めることによりやがて、いつか法悦に包まれ五感の感じるままに時間が過ぎる楽しみを味わえるようです。

性を楽しむには相当量のエネルギーが必要になります。体を動かすだけでなく、気持ちよさを感じるにもエネルギーが必要になり、エネルギーがスムーズに流れる状態を作らねばなりません。おすすめは呼吸法、即ち深呼吸です。深い呼吸とは腹式呼吸のことですが、これができる人は何か運動をしているようです。体を動かしている腹式呼吸は健康維持に良いので毎日の習慣としてお進めです。それと、もうひとつおすすめしたいのが瞑想です。瞑想は心を落ち着かせ、感情やエネルギーの流れをよくするのに大変役立つようです。瞑想の方法にはヨーガとか座禅、マイドフルネスとかいろいろあるようですが、いずれの方法であってもいいでしょう。いずれであっても腹式呼吸+瞑想で体調を維持して老境の性を楽しみたいものです。

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