男女の寿命の違い

尾瀬ヶ原 至仏山
画像確かに男の方の寿命が短いようです。
これは日本だけでなく世界共通であるようです。国によっては男女差が少ない国もあるようですが、例えばロシアでは50年代後半が男性の平均寿命ですが、女性は約72歳と男女差は14歳近いようです。それに比して日本では2017年の統計で女が87.26歳に対して男は81.09歳と6歳もの違いがある。ロシアの男性の平均寿命は短縮傾向にあり、男性の方が精神的ストレスを受け易く酒好きである上に、経済的窮状により満足に薬も買えないといった社会環境が重なった結果と説明されている。日本では経済が好調なことから平均寿命が延びており、飛びぬけて女性の平均寿命は延びており、それが年々性差は拡大している。これは日本では女性の社会進出が進まないことが要因ではないかとされています。男性としては睾丸を若年のうちにとれば寿命が延びるというものでもあるまいと思い性差について調べてみることにした。
・基礎代射量
筋肉質の男性より女性の方が基礎代射量が少なく、少ないエネルギーで生きて行けるということになる。酸素消費量が少なければ活性酸素の発生も少ないので血管の老化が女性の方が遅く、最高血圧(収縮期血圧)、最低血圧(拡張期血圧)ともに相対的に低くいことになる。
・女性ホルモン
女性ホルモン、エストロゲンはコレストロールに作用して血圧を下げて高血圧症や動脈硬化を抑圧する作用がある。一方男性ホルモン、テストロゲンは悪玉コレストロールを増やし、善玉コレストロールを減らす作用があり、腹部に中性脂肪を蓄積させる。また血糖値濃度を制御するインシュリンの効き目を弱め糖尿病の発生を助長するなどの免疫力を低下させるので心疾患や脳血管疾患に罹り易くなる。

男性の方が基礎代射、ホルモンの作用等で相対的に高血圧であり、免疫力が少なくなり易く、生活習慣病に罹り易い環境にあるようです。また男は社会で働くことから老齢期に至るまでに,過労、ストレス、食生活の乱れから生活習慣病に罹り易くなっており、老齢期になってからも生活習慣が改まりにくい状況にある。一般に男性の方が健康管理に関心が低く、行動が伴いにくい傾向があるようですが、平均寿命、健康年齢ともに向上しているのに、男女差が縮まらないのは、更なる社会的要因がありそうな気もする。
同じ年代の夫婦であっても、残る寿命に性差があり、女の方のが寿命が長いのならば、普通は老後の生活に余裕が違うし、時間の使いかたにも違いがある。通常は男性の方が2~3歳は上の場合が多いようなので、同じ生活を共同で営む家庭生活であっても、男性の方が体力的にも社会心理学的にも不利であり、結果的に生活のリズムの違いに耐えて行かねばならないことになる。

沖縄の男性は最近まで日本1であったが2006年には26位に転落している。女性の場合はどの地域に住んでいても特定年齢に死亡率が高くなることはない。ところが沖縄の場合では65歳以上は引き続き日本1ですが若年層の死亡率が高くなっている。何処に行くにも車に乗り、米国式の食事を取り、良く酒を飲むといった生活環境に左右され易い男性に短縮現象がはっきりと現れたと考えられる。離婚率の多いのも影響しているとも言われている。
2002年統計によれば男女合計の平均寿命が80歳を超えている国は日本(81.9歳)、スイス(80.6歳)、オーストラリア(80.4歳)、スウェーデン(80.4歳)である。それぞれ性差の違いがあり、それぞれ国情の違いがあるものの、先進国であること、生活習慣が共通しているようだ。日本の女性の長寿の特徴は、専業主婦の存在にあるという。女性の社会進出が進めば、逆に男性が家庭に入るといった選択も生じることから社会的ストレスも減り、性差も減ると期待される。男女ともに日本人が長寿世界一になったのは遺伝的に有利な背景があったわけではなく、長寿をもたらす社会制度が存在したためです。とりわけ女性の長寿は、医療保険の皆保険に加えて、配偶者控除、配偶者への年金制度などの専業主婦が長生きできる制度の存在が大きい。このような社会状況を進化論的にみれば動物の世界では、女は繁殖があるのでエネルギー配分を体の修復に多く配分する生活をしてきたが、男は狩猟や戦争に行くので体の修復に気を配ることが少なかった。その結果、狩猟や戦争が亡くなった現代であっても遺伝的に男は体の修復にカロリーを少なく配分するように進化してしまったようです。

現代社会であっては男性もリスクの多い職業を離れ、専業主夫化すれば社会的ストレスが軽減され寿命も延びるように進化することになる。しかしそういったことは各論であって、性差が伴う現代の社会生活においては総合的な生活の組み立てが必要になるでしょう。 平均寿命や健康寿命に差があるということは、人生が終焉に至ってから生活様式に大きな差が生じているようです。夫婦の間であっても、一般的には男性は衰えが早く始まるから、老後の生活の一環を女性に頼るようになり、個性が損なわれてくれば次第に孤独感にさいなまれて自分の人生の方向感覚を失ってゆくようです。だが女性の方も歳を取ってゆくので、老人夫婦2人だけ顔を見合わせながらの生活は互いに限界があり、やがては男性の方が望んで消えてゆくことを選択するか、諦めの境地に至っている。そもそも子育てが終わった老後の夫婦では、性的に同居している理由もないので、しいて言えば経済的に共同生活を継続しなければならないだけであり、愛情が二人を結び付けているというより、互いに干渉しないでほしいし、互いに健康であって欲しいが人生の終焉期であるとはっきり意識しているわけではない。人生の健康寿命に7歳近い性差があるので、一緒に終焉まで暮らすのであれば男性諸氏はあまり在りえない愛情などに頼らず、一年発起した人生計画を確立してみたらどうかと思っています。



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